【全仏オープン2015】ワウリンカ(30歳)が全仏初V
【sports navi WOWOW】ワウリンカが見せた冷静な戦術展開 “日陰の存在”だった30歳が全仏初V。全仏オープン男子シングルス決勝で、第8シードのスタン・ワウリンカ(スイス)が、第1シードで初優勝を狙ったノバック・ジョコビッチ(セルビア)を倒し、全仏オープンでは初めて、グランドスラムでは2014年の全豪オープンに次いで2度目の優勝を果たした。優勝賞金は180万ユーロ(約2億5千万円)、スイス出身選手のこの大会の優勝は、09年のロジャー・フェデラーに次いで2人目になる。
決勝にふさわしい見応えある戦い
グランドスラムでこの大会のタイトルだけ持っていないジョコビッチ、昨年の全豪オープン優勝の実力を裏付けたいワウリンカ―。決勝戦にふさわしい、激しく見応えのある戦いだった。ベースラインからの打ち合いには自信を持つ両者が、立ち上がりから火花を散らし、目まぐるしいラリーの応酬を見せる。第1ゲームのデュースで、ワウリンカは39本も続いたラリー戦に打ち勝ち、アドバンテージからは強烈なフォアハンドをストレートに抜いてサービスキープ。互角に打ち合いながらジョコビッチ優位の予想を徐々に崩していった。長いラリー、どこにアリの一穴が潜んでいるか分からない緊迫感、まして決勝の舞台での精神状態は異常なものだ。第7ゲーム<続きを読む>