【プロのリターンを学ぶ4】フェデラーのリターン
ロジャーフェデラーのリターン方法を学びます。
フェデラーはどんなショットでもリターンを返すことができますが、
バックハンドにいいサーブが来た時にスライスでリターンする傾向があります。
スライスで返すことにより、次への十分な時間がとれますし、
低くボールを返すことで相手がすぐに攻めてくることもありません。
実際にスライスでリターンをしてみましょう。
▼リターンするときの立ち位置
フェデラーはジェコビッチ同様、ベースラインの後ろに立ちます。
しかしフェデラーは、ダイナミックなホップを使います。
このようなたくさんの小さなホップを使うことによって、
時間を与えずに、攻撃的に打点に入ることができます。
サーブは遅くても80kmの速度で飛んできます。
カルロビッチやロディックのサーブは200kmを超えますので、
しっかりリターンを返せるように集中しなければいけません。
フェデラーのバックハンドスライスリターンは低くバウンドするので
相手は膝を曲げ、トップスピンで返さざるを得なくなります。
中には力で、低く打ち返す選手もいますが。
一般のプレーヤー同士の試合ではないでしょう。
▼リターンの構えで、ラケットヘッドを立てる理由
なぜラケットのトップを立てるのでしょうか?
それはボールがバウンドしたあと腰から頭の高さになるためです。
ラケットヘッドを下げる理由はありません。
ただナダルは、後ろに下がるため少しヘッドを下げています。
フォアハンドについてはジョコビッチと同じです。
フェデラーはとても正確なリターンをします。
▼トッププレーヤーに共通する点
トッププレーヤーをみると、リターン時に上半身のバランスがとれています。
横に動いてリターンするときも上半身は崩れません。
またリターンするときは必ず前に動きます。
ナダルの場合は、リターンをして前に動きます。
こちらはどちらが先でもいいです。
しかし、リターン後は、元の位置に戻ることが大事です。
場所取りが大切です。後ろで打ったとしてもリターン後、元の場所に戻ります。
主導権を握るためにはその場所を明け渡してはいけません。
勝てるプレーヤーは常に内側にいます。