【動画まとめ】全仏オープン2016の結果と錦織選手の活躍
世界中が沸いた全仏オープン2016がついに閉幕しました。今回は全仏オープンの結果と日本の錦織選手の活躍についてまとめていきます。
1. 全仏オープンとは
全仏オープンはテニスの4大国際大会(グランドスラム)の一つで、毎年5月末から6月初めにかけて、フランスのパリで開催されます。コートは赤土のクレーコート。コートに屋根はなく、雨が降ると試合がしばしば中断されます。2016年のシングルスの優勝賞金は約2億4600万円(200万ユーロ)でした。
男子シングルス本戦は128名の選手が参加しました。今回のドローの第1シードはジョコビッチ、第2シードはマレー、錦織選手は第5シードでした。フェデラーは腰痛などの影響で欠場しています。
前回(2015年)大会で錦織選手は日本人選出として82年ぶりに準々決勝に進み、ベスト4をかけて地元フランスのツォンガと対戦。フルセットの接戦の末、敗れています。スコアは1-6, 4-6, 6-4, 6-3, 3-6でした。
2. 全仏オープン結果
今年の錦織選手は昨年同様1回戦から3回戦まで順調に勝ち上がり、ベスト16に進出しました。ベスト8をかけた4回戦では地元フランスのガスケと対戦しましたが、惜しくも敗退、2年連続のベスト8進出はなりませんでした。
今年の優勝者は世界ランキング1位のジョコビッチ、準優勝はマレーでした。
魔物が住むと言われるローラン・ギャロス、今回も色々な波乱やドラマがありました。
例えば
・全仏9度優勝のナダル、手首負傷のため3回戦を前に棄権
・前回優勝のワウリンカ、マレーに敗北
・錦織圭、地元プレーヤー、ガスケに敗北
・地元のツォンガ、内転筋の肉離れのためグルビスに敗北
次に、錦織選手の試合を1回戦から動画で振り返ってみることにしましょう。
3. 錦織選手の活躍と注目試合ハイライト
・1回戦 対 ボレッリ (スコア 錦織選手から 6-1, 7-5, 6-3)
1回戦はイタリアのボレッリ(世界ランク116位)と対戦しました。ボレッリはシングルスこそビッグタイトルはありませんが、2015年全豪オープンダブルスの優勝者です。錦織選手にとってボレッリとの対戦は今回が3度目で、過去2戦は錦織選手が勝利しています。途中雨で中断したため試合は2日間にわたりましたが、錦織選手がストレートで勝利しました。
・2回戦 対 クズネツォフ (スコア 錦織選手から 6-3、6-3、6-3)
ロシアのクズネツォフは成長著しい25歳。2016年3月のマイアミ・オープンでは何と2015年の全仏覇者ワウリンカを破っています。クズネツォフの強烈なサーブと思い切りのよいフラット系のショットに序盤は錦織選手も苦しめられますが、徐々に得意の攻撃的リターンでリズムを作っていき、ストレートで3回戦に駒を進めます。
・3回戦 対 ベルダスコ (スコア 錦織選手から 6-3, 6-4, 3-6, 2-6, 6-4)
3回戦、相手はスペインのベルダスコ。対戦時のランキングはベルダスコ52位に対し、錦織選手は6位。錦織選手が2セットを先取し、このまま余裕で勝利かと思われました。しかし、相手は元世界ランキング7位、簡単には勝たせてくれません。ベルダスコの武器は左利きを生かしたサーブと超強打のフォアハンドです。強打ゆえにミスもありますが、いったん入りだすと止まりません。ファイナルセットまでもつれた試合は、錦織選手が何とか粘って勝利を収めました。
・4回戦(R16)対 ガスケ (スコア 錦織選手から 4-6, 2-6, 6-4, 2-6)
4回戦の相手は地元フランスのガスケ。過去の対戦成績は錦織選手の2勝6敗でしたが、2勝を挙げたのはいずれも今年(2016年)で苦手意識を大分克服してきている中での対戦でした。ガスケの武器は片手バックハンドです。ガスケがベースラインからクロスに放つ片手バックハンドは、相手側のコートの浅いところに入り、錦織選手はコートの外に追い出され、苦しい体制での返球を余儀なくされました。
4. 錦織圭の活躍まとめ
2年連続のベスト8進出はなりませんでしたが、ベルダスコ戦の強烈な粘り等、今年も成長した姿を見せてくれています。錦織選手は今回の全仏オープンで180ポイントを失いましたが、ランキングは6位をキープしています。グランドスラム初優勝に向けて次回もぜひ頑張って欲しいと思います。
全仏オープン2016まとめ
・優勝 ジョコビッチ、準優勝 マレー
・錦織選手 ベスト16